飼育下のデグーはとても愛くるしい姿を見せてくれます。
しかし野生のデグーはどんな生活を送っているのでしょうか?
今回は野生のデグーの生活についてご紹介します
この記事の目次
野生デグーは日本の反対側出身?!

野生のデグーは、チリにあるアンデス山脈の西側斜面で生活!
「アンデス山脈」と聞くと、標高が高く、空気が薄いイメージがあるかと思いますが、実際には標高1,200mほどの場所で草地や低木、茂み、岩場のある半乾燥地帯で生活しています。
日本でいうと、富士山の2合目ほどの高さです!

野生デグーは過酷な世界で日々暮らしている!
アンデスの環境は決して優しいものではなく、気温の変化や天敵も多くいるので、過酷な暮らしをしています。
アンデス山脈の気温は冬には0℃、夏には40℃以上にもります
デグーの住処は地下

野生デグーは地下に巣穴を作り、15~60cmの深さに掘られた長さ2m直径8~10cmのトンネルの中に、寝床や子育て部屋、貯蓄部屋があります。
天敵からいつもで逃れられるように、巣穴の出入り口は複数あるんですよ♪
デグーの天敵

天敵としては猛禽類や肉食獣などがいます。
デグーの天敵
- ワシ
- フクロウ
- ミミズク
- きつねなどの肉食獣
野生下ではこうした上から捕獲されてしまうことが大いので、飼育下のデグーも本能的に上からわしづかみにされることを極度に嫌がります。
天敵から逃れるためにしっぽが抜けやすい構造になっているよ!
デグーと触れ合う際は後ろや上から掴もうとせず、優しく抱きかかえましょう。
野生デグーの食べ物

野生のデグーの食べ物は、主に草を食べて生活しています。
野生デグーの主食
- イネ科植物
- イネ科以外の植物の葉っぱ・種子・根
- 樹脂や枝
- サボテンの果肉

時には農作物をたべたり、牛糞なども食べることがあるそうです!
農作物を食べてしまうので、地元では害獣という側面も…。
高度なコミュニケーション能力によって群れで暮らす

デグーは昼行性で、高度な社会性をもつ動物で、様々な鳴き声でコミュニケーションをとり、状況を判断します。
コミュニケーション方法
- 複数の鳴き声でコミュニケーション
- 尿による紫外線で縄張りを認識
- 群れで行動し天敵から身を守る
デグーは尿に反射する紫外線を視覚的に見ることができ、それによって縄張りを認識しています。
野生では家族単位で群れを作って暮らしているよ!
家族構成は1~2匹のオスと2~5匹のメスからなります。
※少数で群れを構成しているデグーやつがいを作らないオスだけの小さな群れもあります。
群れで暮らすことで、天敵からの攻撃に注意を払うことができ、寒い冬には仲間同士でかたまることで寒さをしのいでいるのです。
デグーの行動時間│他の動物と共同生活する

【デグーは昼行性!】昼間に外へ出て食べ物などを探し、夜は睡眠をとっているよ♪
昼の間は巣穴が空っぽになってしまい、寝床をとられたり、天敵から見張るすべがありません。
なので、野生下では夜行性のヤブチンチラネズミと共同の巣を使用し、昼夜で寝床を使い分けることで住処を協力し合って守っているのです。
飼育下と野生下でのデグーの寿命の違い
野生での暮らしは大変厳しく、寒暖差や天敵に襲われ、多くが2年目を迎えられないという研究もあります。
野生下では長く生きられないデグーですが、飼育下では長生きできるデグーも多くいます。
デグーの飼育下での平均寿命は「5~8年」
デグーを飼っている方の中で聞いた話によると最大で11年生きたデグーもいると聞いています!
デグーが健康に長生きできるような環境を心掛けていけるようにしたいですね♪